【意味不明】『Kid A』を聞いたときに絶望を感じた人は正直に挙手してください
リアレコ筆者のリアムと申します。
皆さんRadiohead好きですか?
僕の中では好きなバンドトップ5に入るほど好きなのですが、ぶっちゃけ初めて『Kid A』を聞いた時は絶望しました。
今回は僕がRadioheadに出会ってハマってKid Aに出会って絶望するまでを記事にしてみました。
Radioheadと筆者リアムの出会い
これは筆者が16歳の高校生の頃まで遡る。
おっぱいってどれくらい柔らかいんだろう?
高校に入ってロックにハマり俺はロックスターになるんだと思い込んでいたころです。
音楽好きの友人から
おまえRadiohead聞く?Creepめっちゃええで!
と勧められました。
正直、その友人?とは音楽の趣味が全く合わないのをノリを合わせて話を聞いていただけなので
Radioheadってダサいんだ
あんま好きじゃないやつが好きなバンドはあんまり好きじゃない。
という謎の法則を信じていたからです。
当時、色んなバンドを聞き漁っていましたがその法則のせいでRadioheadだけ遠ざけていたのです。
そして高校を卒業して大学に入学するちょっと前に、ライブで知り合った音楽の趣味がバッチリあう先輩と飲みに行った時に
Radioheadはまじで聞いたほうがいいよ
と勧められました。
あんま好きじゃないやつが好きなバンドはあんまり好きじゃない
という法則が壊れてしまいました。
趣味の合わない奴も趣味のあう先輩もRadioheadを勧めてきたのです。
趣味の合う先輩が勧めるのなら結構いいのかもしれない。
と思いとりあえずファーストアルバムの『Pablo Honey』をTSUTAYAでレンタルしました。
初めてRadioheadをまともに聞いた感想は
「まあ結構いいじゃん!」
くらいのレベルでした。
Radiohead屈指の名曲Creepが収録されているアルバムですが、あんまりCreepにはハマらず、10曲目の"I Can't”が気に入ってヘビロテしてました。
しかし、当時グランジ一直線だった僕は他のアルバムを聞くまでにはならなかったのです。
そんな感じで、僕にとってレディオヘッドはまあ聞くっちゃ聞くけどそんな好きじゃないレベルでした。
The Bendsとの出会い
ある日、ブックオフにいったときその後の人生で最も聞いたアルバムベスト5に入る名盤と出会います。
よく雑誌とかでみるいかにもイキそうな男性の人形のジャケットのアルバムが500円で売っていたのを購入しました。
それが1995年、僕が生まれた年に発売されたアルバム『The Bends』です。
このアルバムから僕のレディオヘッドに対するイメージが一変しました。
「トムヨークってカートコバーンより病んでるじゃん」
アルバムを最初から聞いて、一曲目の『Planet Telex』からなんとも張り裂けそうな緊張感の中に社会に対する矛盾に対する爆発しそうな不満を感じました。
さらに二曲目『The Bends』と続き12曲目の『Street Spirit』までまさに捨て曲なし。
そして全曲暗い。
当時、厨二病真っ盛りの筆者にはこの暗さがなんとも心地よかったのです。
その時に、ハマっていたNirvanaもまさに根暗な音楽で、世の中への不満がベースに作られている音楽が好きでした。
OK Computerとの出会い
『The Bends』でレディオヘッドに完全にハマった筆者は、すぐにTSUTAYAに向かいました。
3rdアルバムはどんな傑作なんだろう
2ndアルバムの『The Bends』がこんなに最高だから、3rdアルバムはもっとすごいに違いない!!! それにレディオヘッドをまともに聞いてこなかった僕でも『OK Computer』は名盤と聞いたことがあったのです。
期待に胸を膨らませTSUTAYAで『OK Computer』をレンタル。(学生なのでレンタルで許してにゃん)
一曲目の『Air Bag』から鳥肌が止まらなかったです。
何じゃこりゃ!!!(いい意味で)
今まで全く聞いたことのないロックがそこにはありました。
実験的サウンドで無機質で幻想的な世界観。
アルバムを1度だけ聞いただけでレディオヘッドは僕の中で好きなバンドトップ5にランクインしました。
特に5曲目の『Let Down』をたまらなく好きになりました。
曲のクライマックスから入ってくるピコピコいう電子音とトムヨークの歌声の融合が素晴らしい。
何というかこの曲を聞くと
誰もいない宇宙空間で一人ヘッドホンでこの曲を聞いているような感覚になる。
自分でも何を言っているかよくわからないけど、広い宇宙に一人きりだけど寂しいわけでもなくただこの曲を聞いているような感覚になるんです。
『Let Down』だけでなく『OK Computer』はそんな不思議な世界へ筆者を連れて行ってくれるようなアルバムで、25歳になった今でも通勤中、電車に揺られながら宇宙に行っております。(ドラッグはしてないよ)
Kid A以降について
『OK Computer』を経てレディオヘッドの大ファンになった筆者はもう止まることはできません。
『OK Computer』をレンタルした次の日には、TSUTAYAに向かいました。
『Kid A』
『Amnesiac』
『 Hail To The Thief 』
この3枚を一気にレンタルしちゃいました。
さて、この3枚では一体僕をどんな世界に連れて行ってくれるのか・・・
期待に胸が躍りまくります。
まず初めに『Kid A』を聴いてみたのですが・・・
何じゃこりゃ(悪い意味)
良いか悪いかもわからないくらい意味不明でした。
ただ、全く理解することができず全然心に刺さらない。
とりあえず、これって本当にレディオヘッドだよね?と疑いたくなるほど変化を遂げていました。
その時のショックは、密かに想いを寄せていた素朴な女の子がヤリチンで有名なサッカー部のクソ野郎と付き合っていると知った時のような絶望感でした。
『Kid A』だけが少し変化球なアルバムで次のアルバムである 『Amnesiac』は以前のようなスタイルに戻っているに違いない!と思い、聞いてみたのですが
『Kid A』より意味わからん・・・
もう完全にアヘ顔ダブルピースのライフポイント0状態でした。
俺の好きなレディオヘッドはもうこの世に存在しない
ピカチュウのままでいいのにライチュウになってしまったようなショックでした。
そのまま一応、『 Hail To The Thief 』も聞いてみて「あっ、これは結構いいな」と思いライフが少し回復したんですけどね。
Radioheadと僕の現在の関係
その後7年の時を経てレディオヘッドと僕の関係はどうなったのか・・・
2021年現在、『Kid A』も聞いてます。
いまだに正直よくわからないですが、なんだかんだ『Kid A』聞いています。
『Kid A』から2016年発売の『A Moon Shaped Pool』までばっちり聞いてます。
当時はギターロックを中心に聞いていてエレクトロニクスに関心がなかった僕には、『Kid A』以降のアルバムは前衛的すぎて理解が追いついていなかったのですが、歳を重ねて割と聞くようになりました。
それじゃあ具体的にどこがいいの?
と聞かれてしまうと『Pablo Honey』、『The Bends』、『OK Computer』のように説明するのが難しいですけど結構好きで聞いてます。
ただ絶対的に『The Bends』、『OK Computer』の方がよく聞くし素晴らしい作品だと思ってます。(個人的に)
皆さんはレディオヘッドのアルバムでどれが好きでしょうか?
多分、僕と同じように『Kid A』で絶望を感じた人は多いんじゃないかな?と思ってます。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!